WORLD DESIGN MEMO
- 2019.01.15
- ロゴ
ロゴをこっそり見せてサブリミナル
本日は、ロゴ(トレードマーク)を使った広告のデザイン紹介。
喫煙者には肩身が狭い話題かも。
ラクダのトレードマークでお馴染みのタバコ「キャメル」のロゴを使った広告。
キャメルは、1989年に始まった広告キャンペーンにイラストのラクダ、”ジョー・キャメル” を起用し、
18歳以下の青少年をも含めた若年層をターゲットとして販売したということで、1兆7700億ドルの訴えを起こされ、
“ジョー・キャメル” のビジュアルの広告使用を禁止されたそうです。
そのような背景もあり、
キャメルの広告はたばこのパッケージを出すようなストレートなものが少なく、
やんわりとロゴとラクダを見せたものが多いです。
例えば、
↑こちらは
ライトブルーの平面に、4本のマッチ棒が等間隔に立ち、そのうち中央の2本の影がラクダのシルエットを描いています。
そして「VIEWER DISCRETION ADVISED: SUBLIMINAL IMAGERY (見る側の解釈: サブリミナル・イメージ)」。
とコピーが書かれています。
↑その他
「Discover more(もっと発見しよう)」というコピーの広告。
こっそりラクダが隠れております。
キャメルの広告は、
タバコのパッケージを出さずに、しっかりとその存在を見る側の潜在意識の中に残し
かつ、青少年をターゲットにしているなどと言われることがない
商品ではなく、ブランドとして訴求した広告で成功しています。
キャメルに軍配ありといった戦略ですね。