WORLD DESIGN MEMO
- 2019.05.30
- アート・建築・写真
アルバムジャケット デザインとコピー
今回は、少し音楽を絡めて、アルバムジャケットの紹介。
皆さんは音楽と言えばダウンロードですか?それともCD?
モノ好きな私は断然CD派です。
さらに言うとレコード派です。
あの30cm角の大きさとそこに収まるデザイン、
日本盤の場合は左サイドにある縦の帯に書かれたキャッチコピーもしくは邦題。
今思うとすべてのデザインの要素がジャケットデザインに踏襲されていますね。
と言うことで若い人や音楽に興味のない人には全く無関係の
古いアルバムをピックアップします。
今回はこの人、奇才フランクザッパ。
音楽については触れませんがかなり難解でクレージーな方です。
どのくらいクレージーかは邦題でも十分わかります。
アルバム原題:The Man From Utopia
↓
邦題:ハエ・ハエ・カ・カ・カ・ザッパ・パ!
↓こちらがジャケット
ジャケットは私好みではありませんが、
よく見るとザッパさんがハエタタキを持ってます。
ただ、それだけでこんなタイトルがついております。
しかし、このタイトルただものではありません。
このアルバムは80年代初期に発売されたもので、
おそらくこのタイトルは当時に人気CMだった
コピーライター川崎徹氏作
金鳥の
「ハエ・ハエ・カ・カ・カ キンチョール」
からインスパイアされたものだと思います。
質の高いコピーは時にはその商品力を超えるほどの影響力を持ち、
タイミングと使い方さえ間違えなければ、オリジナルをアレンジしたものでも
強力なインパクトをを与えます。
このザッパのアルバムはそこを上手に取り入れたのではないかとおもいます。
その他ザッパはこんな曲が↓
原題:No Not Now→「いまは納豆はいらない」
になったりしています。
このあたりのタイトルセンスは難解すぎて全くわかりません。
最近ではどの外国人アーティストもタイトル以外は
ほとんど邦題もなく少し残念に思います。
(って言うか日本人のアルバムタイトルも日本語少ないですね。)
今ではフランクザッパのアルバムもキチンと修正されています。
興味があれば自分の好きな洋楽や映画を
一度チェックをしてみてはいかがでしょうか?
何か発見があるかもしれませんよ。